2007年Foster's ASP 世界チャンピオンはミック・ファニング
ブラジル、イムビツバ
(2007年11月 6日 火曜日)
昨日、Hang Loose Santa Catarina Pro in Brazil の優勝で花を添えたオーストラリアのミック・ファニングが、自己初のFoster's ASP 世界チャンピオンとなった。その瞬間が来時、ファニングが子供の頃からの大親友で、最大のライバルである、ジョエル・パーキンソン(オーストラリア)との対戦でセミファイナルの為に海に入る時であった。それはタジ・バローがクォーーターファイナルでトム・ウィタカー(オーストラリア)に敗れた瞬間、長年の夢が叶ったのである。
「今朝、目が覚めると何か良い予感を感じ、今日実現する気がしました。」とファニングは語った。「本当にジョエルとその後のヒートで過ごした時間は格別でした。自分が世界チャンピオンに決定した事に気が付くと"ジョエル?どうしあたらいい??"って状態でした。すると彼は言いました。"俺は分からないよ!"自分が世界チャンピオンとしての最初のヒートを一番の友人とその瞬間を過ごす事が出来て何にも変えられない瞬間でした。本当に嬉しかったです。"
ウィニングランとなったセミファイナルのヒート第1ヒートで18.70ポイント対12.84ポイントでパーキンソンを敗ぶり、更にファイナルではカイ・オットン(オーストラリア)に勝利し、Hang Loose Santa Catarina Proのチャンピオンタイトル防衛にも成功し、世界チャンピオンレースを完全優勝という形で花を添えた。Foster's ASP 世界ツアーの第9戦、Hang Loose Santa Catarina Proでイベント2連勝を果たした。
アメリカ勢のケリー・スレーターとアンディ・アイアンズによって、ここ最近5年以上の世界タイトルが独占されて来たが、ファニングが世界チャンピオンとなった事でオーストラリア人としてはマーク"オッキー"オクルポの1999以来のASP世界チャンピオンに輝いた。その年オッキーもやはり世界チャンピオンを決定したのがブラジルであった。
「オッキー以来、オーストラリアに世界チャンピオンタイトルを奪回出来た快挙は素直に喜びたいと思います。」とファニングは語った。「オッキーはサーフィン界のレジェンドです。本当に存在感が大きくかっこいい人です。更に長い時間アンディと共にツアーを転戦して来て、彼は断固たる大きな存在であり、更に彼が初の世界チャンピオンと成った時も、自分の目でその瞬間を目撃しました。
そして誰よりもケリーの存在があります。彼の存在は語る必要も無く全てのサーファーは、彼から影響を受けているといっても過言ではありません。本当に余りにも大きな存在です。」
忘れては成らないのは、26歳のファニングがASP世界チャンピオンへたどる道は、公私に渡り険しい道であった。現在、彼のマネージャー役の母に、女手1人で育てられた。更に彼は兄のショーンを亡くしている。それは彼がティーンエイジャーの時、交通事故による悲しい出来事であった。
本当に仲が良く、とても近い存在だった兄の存在を海で感じたと彼は言う。
「セミファイナルで、ジョエルと海に居た瞬間が最高で、更に沖にもう1人イルカが居ました。そのイルカが兄だったのかも?"とファニングは語った。「今日、自分が出場した全てのヒートで必ず一緒にラインアップにイルカが居ました。そのイルカは常に叫んでいました。」
ウェストシドニーで生まれたファニングは母、兄と共にオーストラリア、ゴールドコーストのクーランガッタに幼い頃、引っ越してきた。パーキンソン、そしてやはりトップランクサーファーのディーン・モリソン(オーストラリア)達と共に育ち、"クーリーキッズ"として広く知られるようになっていった。
「ジョエルとディーンと言う、ライバルが居るからこそ自分はこれ程ハードなトレーニングを続けるのです。」とファニングが語った。「小さい頃、自分は彼らに敵わなかったです。常に彼らを追い越そうと言う目標でやってきました。」
ファニングは、2002年にFoster's ASP 世界ツアーにデビューを果たした。それはその前年ASP WQSシリーズを首位で通過してとなる。ルーキーオブザイヤーで行き成り当時のルーキーの最高位ランキングの記録となる総合5位となった。その記録は2006年にボビー・マルチネス(アメリカ合衆国)に並ばれ同率記録となるまで単独の記録であった。
エリートツアー参戦に6年の経験を持つファニングは、実力も安定度が増し、2007年の一年を通して首位のポジションも維持し続けた。2002年に5位と言う成績でデビューを果たし、以来ファニングは2003年3位、2005年、2006年もやはり3位で終え遂に今年、世界チャンピオンとなった。
ファニングのFoster's ASP 世界ツアーランキングで、生涯最も低かった成績が2004年の7位である。しかし、それは選手生活の危機だったとも言える重傷を負い、シーズン後半を棒に振る経験がある。彼は背骨の腱をフリーサーフィン中に破ったという重傷を乗り越えたのだ。そして2005年にホームブレイクのスナッパーロックスで、この年の開幕戦でありカムバック戦でいきなり優勝を果した。
「人生は、そういうものです。」とファニングは語った。「良い時もあれば悪い時もあるのです。どっちも受け止めなくては成りません。おそらく自分の人生で最も絶好調だった、ピークといえる6ヶ月に怪我をしたと言うのも受け止めなくては成りません。その時はサーフィンの心配等をする必要が無かったのです。単純に友達達と時間をエンジョイし、更に最後には自分が結婚したいと思える彼女にまで巡り合えたのです。体の面では苦しかったですが、自分のマインドとハートには、数百万倍に必要な良い時間となったのです。」
ファニングは、長年付き合ったガールフレンドと婚約した。彼女の名はゴールドコーストのカリッサ・ダルトンで、2人は2008年2月に結婚する。
ファニングは2006年、南アフリカで開催されたBillabong Pro Jeffreys Bay以来、勝ちを極め、更に安定度も増し、7回のファイナルに進出、セミファイナル3回、クォーターファイナルに2度、ここ最近の15イベント中で進出を果たした。2007年、今年はHang Loose Santa Catarina Proで優勝したと共に、Quiksilver Pro Gold Coast、更に2006年、Nova Schin Festival Brasil、Billabong Pro Jeffreys Bayで優勝を果たした。加えて今年のタヒチ、更に昨年のフランスイでのベントで準優勝を果たした。
セミファイナルでの敗退でそれほど肩を落とさなかったパーキンソンは、むしろ自分の大親友の大快挙の瞬間を沖で共に出来た事に喜びを感じていた。
「本当に素晴らしい瞬間でした。僕達に言葉等は必要ありませんでした。」とパーキンソンは語った。「その時は、自分とミックとイルカ君だけの特別な時間でした。そのイルカは、ただ僕達の周りを永遠に祝福するかのように回り続けました。そして僕達はこんな会話をしました、"今の現実信じられるか?" するとミックは先週どれだけ強いストレスに追いやられたか、そしてこの瞬間をどれだけ一番の親友の自分と共に過ごせる事への幸せであるかを話してくれました。」
ニュースを知った、オクルポもこの会場にファニング祝福の為に登場した。
「自分の事であるかのように嬉しい気持ちです。とオクルポは語った。「昨日、自分は帰るつもりでした。今日ミックが世界タイトルを獲得した瞬間、自分は車を運転中でした。そのニュースを知ると居ても居られなく、急いでミックを祝福に向かったのです。何しろ8年と言う長い年月が経ち、ようやくオーストラリアに戻ったのです。余りにも大きな事で、自分には言えないが、長い間オーストラリアが、この先世界タイトルを守る事になる可能性は強いですよ。」
今回、もう1人大活躍を見せたオーストラリア人がオットンである。彼はファイナルで敗ぶれ残念そうにしていた。敗けた事は仕方が無いにしても、ランキングのベスト10に顔を出した。そして何よりも生涯初のエリートツアーイベントでファイナルへの進出であった。現在、彼のランキングは9位となった。
「本当に素晴らしかったです。」とオットンは語った。「生涯初のファイナル進出は本当に嬉しく思います。チョープーで3位となった事でも凄かったので更に進歩出来ました。今日の出来事の全てを相殺しても、とにかくミックが世界チャンピオンです。今日はオーストラリアにとって夢の叶った一日です。」
これで、同じルーキーのジェレミー・フローレス(フランス)のすぐ次のランキングにオットンは着けた。2人は、この後ハワイで'ASP Rookie of the Year' 賞の最終決戦に挑む事となる。
「自分はハワイで 'ASP Rookie of the Year' を争う権利が欲しかっただけですから、どうなるか楽しみにしています。」とオットンは語った。「今シーズン中盤に少し考え過ぎでつまずきました。それを乗り越え、今の地位に着きました。今はヒート1つ1つ戦うだけの姿勢で成功し、パイプラインまで持ち越しました。どうなるか楽しみにします。」
オーストラリアのトム・ウィタカーは、セミファイナル進出となった。彼はクォーターファイナルでバローを敗ぶり、オットンとセミファイナルで対戦した。そして彼はファニングの世界チャンピオンが決定した瞬間海の中に居た。
「彼ら2人に本当に近いところに居ました。」とウィタカーは語った。「沖で思いっきりミックを祝福しました。ミックとジョエルは、本当に仲の良い大親友同士で2人共に本当に嬉しそうでした。そして周りを見ると、今度は自分の最も仲の良い友人のタジが居たのです。結果的に自分がタジの世界タイトルへの希望を破いたのです。」
世界タイトルへの希望が敗ぶられたバローだったが、現在世界ランキング2位の彼はファニングに大きな祝福をした。
「ショックで自分に笑顔が戻るまで、しばらく時間が必要でしたが、ミックを最大に祝福したいと思います。」とバローは語った。「オーストラリア人が世界チャンピオンに成ったのですから、自分が達成できなかったので、ミックがそれに輝き本当に嬉しいです。彼は本当に強い決意と集中力で、世界チャンピオンにふさわしいと思います。本当に彼を祝福し、自分の今シーズンの成績にも満足です。自己生涯ベストの一年で来年に繋げ、更に来年は世界チャンピオンを目指して頑張りたいと思います。」
過去8回の世界チャンピオンとなった、ケリー・スレーターもラウンド4でオットンに敗ぶれ、世界チャンピオンへの希望が絶たれた。
「ミックがブラジルで世界チャンピオンに輝くチャンスが強い事が、自分が今回のイベントに参戦した1つの理由です。」とスレーターは語った。「しかし、自分は考えました。参加する以上、最大に集中して挑むと決心しました。10分か11分ヒートを残して、自分はプライオリティーをもっていました。そして、後ろには更に良い波がくると思い、オットンにあの波を譲った格好となり、それがオットンの勝利を決定する波だったのです。自分は完全にカイ・オットンにKOされました。
詳しい事は下記サイトを参照下さい:
Foster's ASP 世界ツアー最終戦はハワイで12月 7日に開幕します。
2007年ファニングのFoster's ASP 世界ツアー成績:
Hang Loose Santa Catarina Pro: 1st
Quiksilver Pro Gold Coast: 1st
Rip Curl Pro Bells Beach: 3rd
Billabong Pro Tahiti: 2nd
Rip Curl Pro Search Chile: 3rd
Billabong Pro Jeffreys Bay: 3rd
Boost Mobile Pro Trestles: 17th
Quiksilver Pro France: 1st
Billabong Pro Mundaka: 3rd
ファニングの年度別ASP世界ツアーランキング:
2007: World No.1
2006: World No.3
2005: World No.3
2004: World No.7
2003: World No.4
2002: World No.5
ファニングの過去Foster's ASP 世界ツアーイベントでの優勝:
Hang Loose Santa Catarina Pro, Brazil (2007)
Quiksilver Pro, South West Coast, France (2007)
Quiksilver Pro, Gold Coast, Australia (2007)
Nova Schin Festival, Imbituba Brazil (2006)
Billabong Pro, Jeffreys Bay South Africa (2006)
Rip Curl Search, Saint Leu, Reunion Island (2005)
Quiksilver Pro, Gold Coast, Australia (2005)
Billabong Pro, Jeffreys Bay, South Africa (2002)
Rip Curl Pro, Bell's Beach, Australia (2001)
第9戦、Hang Loose Santa Catarina Proを終えた時点でのFoster's ASP 世界ツアーランキング:
1. Mick Fanning (AUS) 8136 points
2. Taj Burrow (AUS) 6782 points
3. Kelly Slater (USA) 6516 points
4. Joel Parkinson (AUS) 6156 points
5. Andy Irons (HAW) 4966 points
6. Bede Durbidge (AUS) 4799 points
7. Bobby Martinez (USA) 4582 points
8. Jeremy Flores (FRA) 4580 points
9. Kai Otton (AUS) 4378 points
10. Taylor Knox (USA) 4309 points
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