ASP世界プロジュニアチャンピオンシップで光輝く2007年度の卒業生
オーストラリア、クーランガッタ
(2008年 1月 11日 金曜日)
今週ノースナラビーンは、劇的なサーフ劇場となった。世界最高峰の21歳以下のメンズ、ウィメンズのプロジュニアサーファー達が一同に、栄えあるBillabong ASP世界プロジュニアチャンピオンシップに集った。このイベントで公式に2007年度ASP世界プロジュニアのメンズ、ウィメンズそれぞれの世界チャンピオンタイトルが決定した。
私は、このイベントがここ最近で最も気になる注目するイベントの1つとなった事は認めざるをえない。ここでは、まだ無限、未知かつ未来の大器達を見る事が出来るからである。無名で未完の大器達も登場し、時にはシード等問題無くなる事さえありうる。全てが揃うと言っても過言では無く、怖い物知らずの存在が大波乱をいとも簡単に演じる。この多くのプロジュニア達は、生まれて初めて、まるでトッププロで在るかのごとくプライオリティールールを用いたマンオンマンのフォーマットの中、戦いを演じるからである。
2007年度生のサーファー達は、とても楽しみな存在が特に多かった。既にビッグネームを確立している、ジュリアン・ウィルソンやジョンジョン・フローレンス達のような存在も居れば、かたやまだ全く無名の存在で3位入賞者のグアデループからの参戦、チャールス・マーチンのような存在もあった。また、このイベントでは2世サーファー達の存在も多く、南アフリカのルーディー・パームブームやブランドン・ジャクソン等が居ると思えば、ホー兄妹メイソンとココの存在は余りに有名である。彼ら、彼女達がこの場で一本立ちしていく姿はりりしく、時には親を追い越し、次の世代にサーフィンを確実に伝えて行く事となるだろう。
元WCT世界ランキング2位のルーク・イーガンは、本当に素晴らしいイベントを開催した。彼がサーフィンの秀才であると共に、そのイベントを開催するコンディションについての判断力を再拝したと高く評価する。ウェイティング期間の初日から行きなり5日連続でイベント開催を決断し、メンズ、ウィメンズ両イベント共に進行をフェアで同等なコンディションのもと、開催に漕ぎ着けた。天才ぶりを発揮したと言えるのは、ウネリのサイズの大きな日にはマリンジェットの導入という判断は天才としか言えない。それにより本当にプロジュニアの選手達がイベントを円滑に進めただけでなく、選手達はビッグウェーブの波にだけ集中が出来たと言えた。ルークは冷静かつ自信溢れる判断力が評価されるが、それは多くの時間をどんなささいな情報にも耳を傾ける努力派でもある。今回のイベント全体の進行や判断材料の大きな要素となったのが、土曜日の夜22:00のウェーブチェックにあり、その時は8フィートのウネリが広がり、それが開催のゴーサインを決断し、全体のイベント成功に結びついたのである。
かなりワイルドに荒れ狂ったコンディションの中、選手達を一日中沖へ引く任務を遂行したマリンジェット隊は、その夜ニューキャッスルの基地に戻った。ルークは予報も考慮し、ウネリのコンディションが下降傾向と成らないと判断し、リースとジョッシュに先導されるマリンジェット隊を再びスタンバイ可能なように呼び戻す努力をした。マリンジェット隊は、既に日曜日の予定が詰まって居た状態だったが、ルークの説得力により呼び戻す事に成功し、ウネリは遂に下降傾向とマリンジェット隊が待機すると言う完全な状態でプロジュニアのメンズ、セミファイナル及びファイナルがパーフェクトな状態、及び準備で開催する事が出来た。ASP WCTで導入されているマリンジェット補助システムによりルークは、一日を通して25分ヒートを開催することに成功したと言える。
その日は極上のバレルウェーブがフィナーレに花を添えた。その事実は特にメインバンクから潮が引いて行く時間帯に強かった。ここ最近、数年Billabong ASP 世界プロジュニアチャンピオンシップはエアリアルアリーナと化した傾向があり、今年のイベントはプロジュニアの独自なテイストを加えた、むしろクラシックなカービングターンやチューブライディングが勝利に結びついた。本当に数多くの大活躍した選手がいた。オージートリオのオーウェン・ライト、ミッチ・コレボーン、そしてボー・アッチンソン達が午前中のラウンドでは光っていた。一方、若いアッチンソンは若い頃のタジを彷彿させるようなサーフィンを見せた。それに加えて、海外組のタナー・グダスカスとノコラウ・ボンラップの2人が、この日一番説得力の強い大活躍を見せた。
実は、グダスカス兄弟は別々の開催地で大いに大活躍を見せ、グダスカス週間となった。タナーの兄のパトリックがフロリダで開催された5 Star O'Neill Sebastian Inlet Pro に優勝を飾った。サンクレメンテ出身のこの兄弟は、今最も注目すべき存在かもしれない。パブロ・ポーリンが既に2008年のASP WQSトップシード権を握って居る事から、この権利が昨年の高いランキングからスライドでタナーに渡った。もう一人、大注目なのがドイツ出身のニコラウ・ボンラップである。ポルトガルでは歯を折る怪我を負ったもの、ヨーロッパサーフィンで最も注目されるサーファーの一人である。
先にも述べたが、チャールズ・マーチンはグアデループ出身の静かな存在であるが、今回表彰台を経験した事により、その先将来が非常に有望株である事は間違い無い。最終的に最も光ったのは2人のファイナリストであったと言う事はいうまでも無い。
トニーノ・ベンソンの実力について述べる必要は無く、間違いなく将来長い期間活躍する事は確実である。ハワイ島出身のベンソンは、ラジカルながら独自性溢れるサーフィンを全ての波で見せる。波の大きかった日は、光ったと思えばクリーンなオフショアに転じたコンディションの中で、その実力を変わりなく更に大活躍した。
パブロ・ポーリンは、これまで唯一、生涯2度のASP世界プロジュニアチャンピオン記録を持っていたジョエル・パーキンソンに並んだ事となる。パブロはイベントで最も激戦のブロックを勝ち抜いた。イベントで最も注目度が高かった、ジュリアン・ウィルソンや、危ない男の異名を持つ、ミッチ・コレボーン戦では運もあったかもしれない。そんな運も見方とし、しっかり仕事をこなし、イベントで正しいタイミングにピークをもってくるとこは、お見事で更に経験を生かして頂点を極めた。パブロは実に見事に豊富な技のレパートリーと底力を見せての勝利であった。
一方、ウィメンズのアクションは月曜日に再開された。下り坂傾向にあるウネリのコンディションではあったが、セットの波にはまだ十分高いパフォーマンスを見込めるコンディションが残った。大柄なローリーは、30分ヒートを通して光っていた。恐ろしい事は、多くの大活躍組の年齢が16歳から17歳の選手達だったことだ。まだこのクラスでの経験が僅かに数年ながら、その成長は非常に高かった。もし、新世代の代表格がステファニー・ギルモアであるなら、この先将来彼女には多くのライバルの出現がることであろう。
以下のウィメンズプロジュニアサーファーの名前を忘れないで注目してもらいたい。
コートニー・コンローグ、アレッサ・クイゾン、ローラ・エネバー、セイジ・エリックソン、ペイジー・ハレブ、ココ・ホー、アイリニ・メイソン、ポーリン・アド、レイラ・ハースト、ニキータ・ロブ、カービー・ライト、そしてなんといっても、サリー・フィッツギボンズである。彼女達のサーフィンの将来は恐ろしい存在である。ナラビーンでは、ウィメンズサーフィンの層の厚さも証明された。全員がライバルと正面から向き合い、互いに勝利に向けて全力投球で高いスキルを見せてくれた。
ファイナルに進出は成らなかったものの、ナラビーンローカルのローラ・エネバーは、存在感を十二分に見せた一人だ。彼女の技のレパートリーには、大きくパワフルな技を秘めている。仮に最後の波で、もう一つセクションを抜ければローラは、後のチャンピオンのサリー・フィッツギボンズに逆転していただろう。ファイナリスト達は、その名誉に相応しい存在である。ペイジー・ハレブはニュージーランドを代表するニュースクール世代で自国が世界レベルに成長した事を証明した。
サリー・フィッツギボンズは、名前負けしなかった。彼女はずばり凄かった。昨年スナッパーロックスでカリッサ・モアが驚きのデビューをしたのがまだ記憶に新しい。なぜ彼女がナラビーンに参戦しなかったのは謎だが、1つ確実なのはその高いレベルに上り詰めたウィメンズサーファーの数が多くなったというのは事実である。その1人がサリー・フィッツギボンズである。ファイナルではカービングターンからのスナップでパーフェクト10のスコアに成功した。私は皆さんに嘘をつきません。そのサリーが捕らえた波での技は、メンズ、ウィメンズを通して最高の技であった。仮に彼女がメンズクラスに出場したとしても、そのスコアは9.5ポイントとなっていた事は間違い無いだろう。
本当に素晴らしいイベントでした。サリーとパブロ、おめでとう!ペイジーとトニーノも同様におめでとう!君達の世代は凄い!君たち全員がチャンピオンである事は言うまでもない!
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