ベルを鳴らすと大きな野望を抱き、世界最高峰のサーファー達がビクトリアに向かう。
オーストラリア、クーランガッタ
(2008年 3月13日 木曜日)
ベルズイベントへのカウントダウンが開始された。今年のイースターは、早い時期に祝福される事となり、Rip Curl Pro presented by Snickers 、又Rip Curl Women's Pro presented by Ford Fiesta は最近スナッパーロックスで閉幕したばかりのQuiksilver Pro 及びRoxy Proに引き続いて開幕を迎える。メンズの世界ベスト45人及びウィメンズベスト17人が、例年恒例のプロサーフィンの聖地、ベルズビーチへの遠征を今年もする事となった。皆が目指すのは、憧れのベルズフィナーレへの切符である。
途中下車をして、ソルジャーズビーチで開催されているArrive Alive Central Coast Proに出場しているロイ・パワーズ(ハワイ)のような選手もいる。ASPチェアマンのリチャード・グレルマンが創立に携わったArrive Alive は、NSW Motor Accident Authorityによって設立された。やはり創設に携わったのが、Surfing NSW とASP Australasiaである。Arrive Alive は、設立の主な目的が自動車社会での若者を手助けするというもの(P plateドライバー育成も含む)、更にオーストラリアの若者を他人の為に安全への意識の教育を向上させる目的がある。このような大切な目的とサーフィンイベントとのコラボは非常に意義のある事である。同時に未来のサーフスターがメンズ、ウィメンズと共に貴重なWQSランキングポイントの1,500ポインをト取得する本来の目的も同時に存在するからである。
ベルズ伝説の丘はサーフィンの歴史を永遠に見つめており、それはもはや伝説となった、ウォーキングをするパイオニア達の時代からロングジョンとビーバーテールを着用し、寒い冬を乗り切った時代、更に1960年代にはRip Curlが創立されたのである。創設者のDoug "Claw" Warbrick と Brian "Sing-Ding" Singer 達が朝一のサーフィンをしてその後、トーキーのメインストリートに当時あった、ウェット工場でウェットスーツを作っていた時代である。更に1970年代になるとプロサーフィンが誕生する。1973 Rip Curl Proには、伝説のマイケル・ピーターソンが君臨し、ベルズで3連勝をした時代だ。
ベルズを更に有名にしたのが2人の素晴らしいサーファー達、Ted Spencer とCharles 'of the sea' Bartlettだった。テッドは2度の優勝をしている事で有名であったのみならず、ベルズのサイズが最も大きい日にサーフィンしていた事でも更に有名である。1974年伝説の年、ハワイから多くのサーファー達がやってきた。そのサーファー達は、リノ・アベリラ、ジェフ・ハックマン、サム・ホーク、そしてオウル・チャップマン達が10フィート級の波をアイランドスタイルのサーフィンで滑って見た。テッドとチャールズは、当時ベルズ中央のケーブと呼ばれるあたりに住居を構えた。そこでサーフィンをしながら、更に凄い地形の土地で生活をしていた。
1971年以来、毎年ベルズに自分は通っている。多くの凄い体験をし、目撃もした。1970年代程、現在はワイルドな姿はないものの、現代のフォーマット、進化したジャッジ基準等が1980年代、1990年代へと伝説が続く。最近12年はというと、ビッグ5のアンディ・アイアンズ、ミック・ファニング、ジョエル・パーキンソン、ケリー・スレーター、そしてタジ・バロー達が中心にベルズでの大活躍を見せた。
昨年は、ウィメンズクラスがベルズで復活した。それはウィメンズサーフィンの新時代を迎えることとなった。その中心人物がルーキーのステファニー・ギルモアであり、早くも金字塔を打ち立てた。それによりウィメンズサーフィン界では、今までに無いRip Curl Women's Proの一種ステータスブランド化したといえるだろう。後にルーキーとして世界チャンピオンという偉業を成し遂げた、ステファニー・ギルモアが、この年このイベントで優勝している事からも、その更なる重要性を述べるまでも無いだろう。
2007年は、メンズイベントも特別なものだった。世界ランキングを首位でミック・ファニングが、このイベントを向かえ、このイベントを3位で終えた彼は、世界チャンピオンへの道を築いていったといえる。このイベントに特別な気持ちで望んでいたのが、スナッパーでショッキングな最下位に終わったアンディ・アイアンズ。アイアンズは2度もこのイベントを制しており、3度目も狙っていた。
しかし、最後に頂点を極めたのは素晴らしいパフォーマンスを見せたタジ・バローだった。ウェイティングをする事となったものの、素晴らしいファイナルデーとなった。昔から変わらないが、ウェイティング期間があるお陰で、その極上の波での開催にこぎつけるのである。
今年は更に楽しみな、多くの新人達の存在がある。イースターが今年は早いのも、既に秋のシーズン予報には期待が出来る。史上最強のハイレベルなコンペティター達が数多く存在する。ラウンドオブ32以降は、更に熾烈さが増す事は間違い無い。トップガン達はある程度、序盤は余裕でクルーズするであろう。ヨーロッパ勢もまた楽しみだ。現在世界ランキング3位のジェレミー・フローレス、更にポリトガルのティアゴ・ピレスはスナッパーから直行でベルズに向かい、意識の高さを見せた。ジェレミーが確か3週間早く3位という素晴らしい成績を見せたが、ピレスも黙ってはいないであろう。
ペルーのソフィア・ムラノビッチは、遂に初戦優勝に成功した。常にエリートツアーでスロースターターといわれるソフィアは、スナッパーでの調子を維持すればベルズでも確実に本命であろう。彼女が、他の選手達の挑戦をどう受けるか早くも楽しみだ。昨年、一時ランキング首位にたった時の姿の片鱗をサム・コーニッシュも見せている。ベルズでの彼女のサーフィンは常に素晴らしいものがある。その再来となれば、ベルズ後のランキング首位だってありえるだろう。レイン・ビーチリーとステファニー・ギルモアの存在は、常に驚異的である。7回の優勝というRip Curl Pro記録保持者は、当然ビーチリーである。彼女も波乱を狙っているに違いなく、ベルズでまた勝利の数を積み上げる事は十分に考えられることだ。
今年の本命は、間違いなくディフェンディングRip Curl Women's Proチャンピオンのステファニー・ギルモアだろう。スナッパーでは、不本意な姿から名誉挽回を狙っている事は確かである。ホームで未来のスーパースター、カリッサ・モアとの激闘を演じたが、結果には現れなくベルズで王者の証明をする必要性がある。その為には強敵のソフィア、アム、そしてアミー・ドノホーを敗る必要性は十分に承知している。
ベルズ劇場のステージは整った。オーストラリアレッグから頭1つリードするものが、必ず優位に立つ。幕開けまで間も無くです。とにかく皆でベルズへ向う事にしよう。
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