Billabong Pro Mundakaのラウンド1を終了し、いよいよスレーターが9度目の世界チャンピオンに向けて後1ヒートとなった。
バスクカントリー、ムンダカ
(2008年10月 1日 水曜日)
ケリー・スレーター(アメリカ合衆国)が彼自身9度目のASPメンズ世界チャンピオンタイトルを決定する為の条件が今回のイベントを9位入賞以上で確定する。今日Billabong Pro Mundakaラウンド1がサブ会場のソペラナで開催されて、その中でスレーターは9.00と7.33ポイントに成功してヒート首位となり、いよいよそのマジックナンバーは後1ヒート勝てば完結と言う状況となった。
スレーターのヒートトータルスコア16.33ポイントは、今日2番目に高いスコアとなり、対戦したテイラー・ノックス(アメリカ合衆国)と補欠出場のルービン・アッシュ(イギリス)達を大きく上回るヒートの圧勝となった。スレーターはこの結果によってラウンド3にジャンプアップを果した。
「自分が取ったポジショニングによって、他の選手より優れた波に乗る事が出来ました。」とスレーターは語った。「自分にはよいオプションの選択があったのです。実際スコアのアナウンスは常によく聞こえませんでしたが、聞こえるとテイラーがスコアメイクに苦労している事が分かりました。するとフェイスが開いたレギュラーの素晴らしい波を掴み、大きなエアリアルのセクションを見出してこの波が9.00のスコアとなりました。」
先週フランスでスレーターは2008年ASPメンズ世界チャンピオン決定まで後一歩であった。仮にその時、それが達成せれていたら、それは彼のツアー初勝利の場所ホセゴーで、その同じ場所で記念のASPメンズ世界ツアー40勝目と成っていた。同時に、もし仮に先週達成していたら史上最速最短の世界チャンピオンタイトル決定記録とも成っていた。
フランスのファイナルで対戦したエイドリアン・バッカン(オーストラリア)に逆転勝利するまで後1本の良いスコアが足りない状況となって、2位に甘んじ次戦のスペインに野望達成を託した。過去8回のASPメンズ世界チャンピオンに輝いたスレーターをもってしても、多少のプレッシャーに苦しんでいたようである。
「実際、海に入るまで世界チャンピオンの事はそれ程考えないようにしました。これ以上に、それによるプレッシャーに潰されるのを避けたかったからです。」とスレーターは語った。「今は単純に後1勝して野望を成し遂げたいと思います。」
スペインでスレーターが世界タイトル確定を失敗してしまう、唯一のシナリオが存在する。それはスレーター自身がラウンド3を通過しないで、世界ランキング2位のタジ・バロー(オーストラリア)がイベントで優勝すると言う条件である。
スレーターは、次のヒートに全力で最大集中と言う姿勢が見られる一方、バローは更に気楽にずばり今の目標はBillabong Pro Mundaka優勝にあるようだ。バローは今日一番の高いトータルスコアの16.34ポイントに成功している。
「自分にとって、今の目標は単純にイベント1勝したいところで、このイベントでそれが達成出来れば最高です。」とバローは語った。「ツアーに参加している多くの選手からやる気が抜けているように感じられます。多くの選手が諦めていてイベントキャンセルさえしているように感じる。どうやら空気は既にケリーで決定と言うムードが漂っているようです。自分が今出来る事は優勝する事のみでそれだけを考えるつもりです。」
多くの選手からやる気が欠けている空気の中、過去Billabong Pro Mundakaで2度優勝しているイベントディフェンディングチャンピオンのボビー・マルチネス(アメリカ合衆国)は、自分の世界ランキングベスト10以内の確保と、更に3年連続のイベントチャンピオンに目標を定めている。マルチネスはラウンド1でベン・ダン(オーストラリア)とワイルドカードで出場のマーク・オクルーポ(オーストラリア)達を上回り首位でラウンド3にジャンプアップした。
「自分の場合は事情が多少異なります。」とマルチネスは語った。「自分はエリートツアーでは比較的新人の部類です。自分は諦めモードではありません。ケリーが世界チャンピオン決定し、そうと言う理由だけで全てを捨てるつもりはありません。自分は最後まで全力投球します。自分の地元の人間達の多くは自分のような生活は出来ません。自分は幸せだと思い最後まで全力で戦う義務が有るのです。多くの皆さんの興味はケリーの世界チャンピオン取得の1点に絞られているようですが、自分は自分を支えてくれる地元の未来の子供達の為にも全力で立ち向かう事が自分自身にとって最も大切な事なのです。」
補欠枠から出場のエネコ・アセロ(バスクカントリー)とニック・ムスクロフト(オーストラリア)達は今日ラウンド1で首位でラウンド3にジャンプアップを果した。更にもう1人の選手がイベントキャンセルした事によりアセロの出場が決定したのは昨夜だった。アセロは世界ランキング4位のエイドリアーノ・デスーザ(ブラジル)と期待のルーキー、ジョディ・スミス(南アフリカ)を上回り、彼らをサドンデスの危険の待つラウンド2の敗者復活戦に追いやった。一方、ムスクロフトはパンチョ・サリバン(ハワイ)更にフランスイベントの覇者のエイドリアン・バッカン(オーストラリア)を上回り首位となった。
ムスクロフトは、ASP補欠ランキング1位で、昨年はあと後一歩でASPメンズ世界ツアークォリファイを逃した。彼は補欠枠から今年のエリートツアーに計6戦出場している。今日はバッカンとサリバンに圧勝して今年のエリートツアーヒート初勝利となった。
「サーフィンの場合勝負は分かりません、勝利のチャンスは誰にでも有るのです。」とムスクロフトは語った。「チャンスは常にある事を絶えず頭に入れて一年を頑張って来て今日そのチャンスがめぐって来ました。良いヒートを経験した事になります。今まで少し運も無かったようですが、今回ようやく1勝出来て気分も最高です。これを良い経験としたいです。全てのイベントに出場が約束されている訳ではないので集中力を保つ事は辛いですよ。来年こそ是非正選手として出場し、ブレイクしたいと願います。」
現在ムスクロフトのASP WQSシリーズでのランキングは24位である。毎年エリートツアーにクォリファイが約束されるのはベスト15位以内だけです。
ブラジル勢のヘイター・アルベスとジィハード・コードルは共に首位でラウンド3にジャンプアップを果した。現在世界ランキング41位のコードルは来年再びクォリファイする為に、現在のランキングを大幅にジャンプアップが必要となる。
「本当に嬉しいです。」とコードルは語った。「ランキング下位に位置していると、ヒートで勝利する事は難しいです。本当に勝利出来て嬉しいです。今日のコンディションはブラジルのビーチブレイクにそっくりです。パドリング力が必要で多くの波数があり、スープも多いからです。」
サドンデスの危険の潜むラウンド2を避ける事に成功したヨーロッパ勢、アセロと共に成功したのがフランスのミッキー・ピコンとポルトガルのティアゴ・ピレスだった。更にオーストラリア勢のミック・キャンベル、トム・ウィタカー、ダン・ロス、ダニエル・ウィルスに加えてキーレン・ペローもラウンド3にジャンプアップを果した。
Billabong Pro Mundaka は下記公式サイトでイベントを通してライブで中継されます:
www.aspworldtour.com
www.billabongpro.com
Billabong Pro Mundaka ラウンド1の公式結果:
Heat 1: Heitor Alves (BRA) 12.70, Aritz Aranburu (EUK) 10.83, Kai Otton (AUS) 9.00
Heat 2: Mick Campbell (AUS) 13.17, Jeremy Flores (FRA) 10.93, Ricky Basnett (ZAF) 8.37
Heat 3: Nic Muscroft (AUS) 16.00, Pancho Sullivan (HAW) 12.00, Adrian Buchan (AUS) 10.00
Heat 4: Roy Powers (HAW) 10.00, C.J. Hobgood (USA) 8.93, Manoa Drollet (PYF) 5.03
Heat 5: Bobby Martinez (USA) 14.84, Ben Dunn (AUS) 14.00, Mark Occhilupo (AUS) 8.50
Heat 6: Eneko Acero (EUK) 13.16, Adriano de Souza (BRA) 11.27, Jordy Smith (ZAF) 10.93
Heat 7: Joel Parkinson (AUS) 15.60, Tim Reyes (USA) 10.66, Hodei Collazo (EUK) 5.33
Heat 8: Kelly Slater (USA) 16.33, Taylor Knox (USA) 6.16, Reubyn Ash (GBR) 3.50
Heat 9: Taj Burrow (AUS) 16.34, Damien Hobgood (USA) 13.00, Marco San Segundo (EUK) 11.27
Heat 10: Tom Whitaker (AUS) 15.00, Txaber Trojaola (EUK) 12.50, Bede Durbidge (AUS) 6.43
Heat 11: Daniel Ross (AUS) 15.00, Luke Stedman (AUS) 14.17, Jay Thompson (AUS) 8.00
Heat 12: Jihad Khodr (BRA) 12.56, Rodrigo Dornelles (BRA) 11.94, Chris Ward (USA) 10.76
Heat 13: Mikael Picon (FRA) 15.00, Leonardo Neves (BRA) 14.34, Dayyan Neve (AUS) 13.67
Heat 14: Tiago Pires (PRT) 12.67, Dane Reynolds (USA) 12.40, Travis Logie (ZAF) 5.87
Heat 15: Daniel Wills (AUS) 14.83, Fredrick Patacchia (HAW) 10.00, Ben Bourgeois (USA) 6.60
Heat 16: Kieren Perrow (AUS) 11.00, Luke Munro (AUS) 8.23, Royden Bryson(ZAF) 7.10
Billabong Pro Mundaka ラウンド2の公式対戦表:
Heat 1: Bede Durbidge (AUS) vs. Reubyn Ash (GBR)
Heat 2: Adriano de Souza (BRA) vs. Marco San Segundo (EUK)
Heat 3: C.J. Hobgood (USA) vs. Txaber Trojaola (EUK)
Heat 4: Adrian Buchan (AUS) vs. Hodei Collazo (EUK)
Heat 5: Jeremy Flores (FRA) vs. Mark Occhilupo (AUS)
Heat 6: Kai Otton (AUS) vs. Manoa Drollet (PYF)
Heat 7: Luke Stedman (AUS) vs. Ricky Basnett (ZAF)
Heat 8: Chris Ward (USA) vs. Aritz Aranburu (EUK)
Heat 9: Dayyan Neve (AUS) vs. Leonardo Neves (BRA)
Heat 10: Dane Reynolds (USA) vs. Travis Logie (ZAF)
Heat 11: Fredrick Patacchia (HAW) vs. Ben Bourgeois (USA)
Heat 12: Taylor Knox (USA) vs. Luke Munro (AUS)
Heat 13: Damien Hobgood (USA) vs. Royden Bryson (ZAF)
Heat 14: Tim Reyes (USA) vs. Rodrigo Dornelles (BRA)
Heat 15: Jordy Smith (ZAF) vs. Jay Thompson (AUS)
Heat 16: Ben Dunn (AUS) vs. Pancho Sullivan (HAW)
*(EUK) はEuskadiの略である。
(スペイン、バスクカントリーを称してEUKと表現する)
※ASP ジャパンの公式ホームページwww.aspjapantour.com は世界のプロサーフィンに関するニュースのほかに日本向けだけの新しいプロサーフィンニュースも日々更新しています!日本語の大会速報は www.surfmedia-tk.co.jp からもプロサーフィンを見る事が出来ます。