何かがあるとすれば、Jベイとトラッスルズ、と言うのはケリー本人も含めて、ツアーに詳しい人なら心のどこかで考えていたと思う。逆に、ここで何も起こらなければ、タイトルはすんなり独走ファニングの手に渡ったと思う。この先にこれが起こっても、パイプまでには間に合わない感じだったから、起こるならこの中盤しかなかった。そして、それは起こった。どうやら神様は、そう簡単にはタイトルをファニングに渡したくない様子だ。
ブーストモバイルプロ2007は、ケリースレーターの優勝。ワールドツアー通算34勝という、トム・カレンの持っていた記録を破るオマケつきで、ファニングの独走だったタイトル争いに待ったをかけた。ま、待った、と言ってもそんなにファニングが待ってるわけじゃないんだけど。
現在のポイント差は230ポイントと、もう次のフランスでひっくり返るか? みたいな感じなんだけど、最終的にアジャスティングにすると話はだいぶ違って、まだまだ、ようやく背中が見えたぐらい。この先ケリーはセミファイナルペースで勝たなくては届かない。ケリーがあと2試合セミファイナルに行って、ミックが3位、5位以下なら、きっちり届く計算だ。しかし、そういう風に相手の背中が見えちゃったときのケリー・スレーターはちょっとね、ミックならずともお相手したくないと思う。やだな、絶対。
トップ10サーファーのうち8人までがラウンド3までで負けてしまうという、最近なかった展開のブーストモバイルプロ2007だったが、その中でもきっちり勝ちあがり、最終的には優勝してしまうケリーの強さ。というか、今あれだけサーフィンのレベルが違っているケリーを抑えるとしたら、やはり実力に勝る上位陣しかないというのが正しいのかもしれない。
アメリカで、アメリカ人の最も人気のあるサーファーの優勝。それはギャラリーも大盛り上がりだし、本人も昨年のベルズ以来16ヶ月ぶりの優勝は実に嬉しそうだった。ビーチ騒然。
これでどうやら、早めに決まる雰囲気だったタイトルも、なんとなく最終戦のパイプまでもつれ込みそうな感じになってきた。
計算上はタジ、アンディにもチャンスがあるけど、実質的にはケリー、ファニングの一騎打ち。これがパイプ勝負となると、う†ん、バックドアがあれば、奇跡の逆転、9度目の感動のタイトルって、スポーツ新聞の見出しにでもなりそうな雰囲気はある。出来すぎのドラマ。このまま続くヨーロッパレッグの2試合からは目が離せない。
※ASP ジャパンの公式ホームページwww.aspjapantour.com は世界のプロサーフィンに関するニュースのほかに日本向けだけの新しいプロサーフィンニュースも日々更新しています!日本語の大会速報は www.surfmedia-tk.co.jp からもプロサーフィンを見る事が出来ます。