WCT News
本日ラウンドワンがスタート

ご無沙汰してます。ユキズWCTアウトルック。みなさん、忘れてなかったでしょうね。

今シーズンのフォスターズA.S.P.ワールドツアー第6戦、カリフォルニアはトラッスルズのブーストモバイルプロ、プレゼンティッドバイハーレイ。本日ラウンドワンがスタートしました。

いきなり核心で申し訳ないけど、今日のところはこのヒートだけ語ればよし、みたいなヒート。ラウンドワン第9ヒート。ケリー・スレーター、コリー・ロペス、デーン・レイノルズのアメリカ新旧3人対決。これはね、けっこう歴史に残る好ヒートだったかも。

ま、基本的に歴史に残るとすれば、逆転につぐ逆転とか、なにか大事な結果がかかってて、感動のドラマのあったヒートとか、そういうことが多いわけだけど、このヒートは3人が3人とも素晴らしいサーフィンをギャラリーに見せてくれたということで、歴史に残るかなと思う。実際のところは、意地の張り合いなのかショーマンシップなのかが判断に難しいところだったけど。

ま、ポイント的には終始ケリーのブッチギリって現実があったんだけど、見てるほうはドキドキワクワクのヒートだったのよ。ある意味スーパーセッション。ま、1位しか意味のないラウンドワンで誰かにブッチギリやられちゃ、イチかバチか狙い、あるいはもう1位抜けはあきらめて、だったら俺も見せたる†、みたいな自己顕示欲に走るというか、ショーマンになりきる方向しかなかったのかもしれないけど……。

まずこのヒートはケリーがミドルサイズの波で、いつもの厳しいリップで8点をマークして、主導権を握るわけだ。で、若き戦士デーンも飛んだりなんだりで応戦するけど、今ひとつ帝王に届かず。そんな中盤でケリーがコリーとの波の取り合いを制してバックハンドにテイクオフ。もう、モロにボトムターンからプルアウトの体制(モロそう見えた)だったのに、そこからバックハンド360、その後リップ連発で、フィニッシュにもう一度バックハンド360。これで9.17。ここから、このある意味奇妙なヒートが実質的に始まる。

このケリーのライドの直後、コリーもワンライドにバックハンド360を2発入れ、俺だって出来るんだといわんばかりのパフォーマンス。その後ケリーが安定したエアーを見せれば、デーンもお得意の安定したエアーで追従。それを見たコリーも、エアーなら俺が本家だと言わんばかりに、即お得意のエアー。ま、こんな応酬が連続でどんどん起こっちゃったわけで、これにはね、ギャラリーも3人全員に拍手を送るしかないわけさ。3人スーパーセッション状態。みんなすご††い、みたいな。

まぁね、やってることは同じだけど、何でケリーがブッチしちゃったかというと、そこが今のケリーの違いぶりの最たるところで、エアーしても回っても、サーフィン止まらないし、余裕しゃくしゃくなわけ、おじさんとしては。着地の後、即座に普通にそのまま次のマニューパーに行っちゃう。このあたりの完成度はデーンよりコリーが上だったけど、コリーよりケリーが上だった、みたいな話だな。あのサーフィンのまま3人が別のヒートに入れば、3人とも1位抜けだったかもしれない。そんな、飛び、回りのアメリカンサーフィンのハイレベルを3人で見せちゃった。

でさ、その3人が3人ともアメリカ人サーファーで、会場が地元アメリカとなれば、ギャラリーいやでも盛り上がるじゃん。

でもね、やっぱりトラッスルズというのは波も波なんだけど、アメリカ人WCT選手にとっては年に一度、自国のファンにサービスできる場所なわけで、なんか、すごくそのサービス精神に好感が持てた。ま、これは試合の勝ち負けに関係のない、負けてもまだ次があるラウンドワンだったからなのかもしれないけど、今日は素直にこの3人に脱帽。あ†んど、ありがとう。

もし日本で、いつか日本人WCTサーファーが(生まれたとして)、WCTで(あったとして)負けててもあの意地っつーかパフォーマンス見せたらね、親類縁者、親兄弟ばかりでなく、日本人全体が感涙にむせぶかも……って、そんな感じだな。

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