カリフォルニアのトラッスルズで行われているブーストモバイルプロでは、なんか大変なことが起こっている。ワイルドカード陣の活躍に、タイトルレースに絡むトップ陣が脅かされているのだ。
タジ・バロウ、ジョエル・パーキンソンがラウンド2で相次いでデーン・レイノルズ、ジョーディ・スミスに敗れ、このワイルドカードふたりはラウンド3で、デーンがファニング、ジョーディがアンディと当たることになる。ラウンドワンを1位抜けしているロブ・マチャドはケリー・スレーターが相手だ。久しぶりだね、ケリーとロブのマンオンマン。でもま、これはコンディションとかいろんなことがロブに味方しないと、まともに行っちゃったらサーフィン違いすぎなので勝負にならないと思う。ロブも往年のロブなんだけど、ロブがツアーを去ってからのWCTサーフィンの変わりぶりはハンパないから。ロブだってあのままツアーにいたら否が応でもそういうサーフィンを覚えたんだろうけど、第一線を退くってのは、そういうことなんだろうな。飛んでるスプレーの厚さとか形が全然違うし、スピードが違う。よって、ケリーのラウンド3での負けは考えにくい。
デーンとジョーディ。この先のサーフィン界を背負っていくだろう、次世代のヒーロー候補のふたりだ。このふたりに共通している特徴は、エアーを普通に、しかもかなりハイレベルなエアーをライディングの中に組み込んでくることだ。飛ぶとか回るとかは彼らにとってはリップと同じように、ライディングの中に普通に入ってくるもので、しかもその成功率がやたら高い。それと同時にこのふたりは飛んで回るだけじゃなくて、ねじり込むドライブリップも持っている。この辺が本格派のイマドキサーファーってことだ。リップ勝負も出来るし、トリック勝負も出来る。
で、もしこのふたりがラウンド3を勝つようなことがあると、ワールドタイトルの行方が俄然面白くなってくる。この試合を落とすとアンディは残り全勝ペースになってしまうだろうし、かなり厳しくなる。対するファニングは今シーズン初めての取りこぼし。アジャスティングにすればはじかれる、影響のない結果ではあるけど、独走に影がかかって、精神的にかなり嫌な感じになると思う。ファニングが負けて、ケリーかアンディが優勝したりすれば、もう追う方はターボ全開スイッチオンなわけだ。
ケリーは以前から自分にタイトルの目が今シーズンにあるとすれば、そのターニングポイントはJベイとトラッスルズだと言っていたけど、その通りになるような気配も見えつつある。もし、そんなことになったら、ケリーとしてはもう精神的にイケイケだし、やっぱりそうか(神様オレについてる、みたいな感じ?)って自信のようなものも出てくる。そうなると厄介な男だ。
すべてはラウンド3の第8ヒート、ミック・ファニング対デーン・レイノルズの結果次第だと思う。これをファニングが勝てば、今シーズンのタイトルは決まりと言っていい。もとより、これを負けてもらって初めてタイトルレースが始まるってぐらいの大量リードなわけだから。
今シーズンのタイトルの行方は若きヒーロー、デーンの手に握られてしまった。
デーンの勝つシュミレーションとしては、ハイエアーを含む8点台で先行しておいて、リップオンリーのライディングが退屈に見えるような展開に持っていく。ファニングが試合でハイエアー成功ってのはあまり考えられないから、これがファニングには一番きついと思う。逆に転ぶなら、まずファニングが4連発ハイクオリティリップでハイポイント。リップ勝負に持ち込めばやはりファニングが上なわけだし。正直なところ、場所がトラッスルズなだけに、この勝敗は五分五分ではないかと思う。ふたを開けないとわかんない。
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