WCT News
ロキシープロが終了
 

ロキシープロが終了。オフィシャルリリースでご存知のとおり、優勝はソフィア・ムラノビッチ。2位にサマンサ・コーニッシュ、3位カリッサ・ムーア、エイミー・ドナホー。

事実上の決勝戦と大方が見ていた、ラウンド3のワールドチャンピオン、ステファニー・ギルモア対カリッサ・ムーアの戦いを制したのは15歳のカリッサだった。

同じティーンエイジャーでステファニーはこのイベントでワールドチャンピオンのレインを破ってそのまま優勝。今回はその逆のパターンで、迎え撃つ側だった。

ま、そこにどんなプレッシャーが絡んだのかはわからないが、ステファニーはステファニーらしいところを出せないまま、15歳の勢いにつぶされた。

サーフィンの上手さで言えばステファニーのほうがだいぶ上なのだが、試合はサーフィンだけではない。

特に今日のカリッサのラウンド3、続くクオーターファイナルの戦い方は、もうジャッジのお望みどおりというか、こういうサーフィン、みたいなテクニックと組み立てだった。

まず、セットのいい波に乗る。そしてそのファーストマニューバーが全体のその1本のライディングの中で最もいいマニューバーである。そして、その1本の波は無駄に使われずに最後まで乗り切られる。

カリッサはこれをやって、面白いように8点9点を出した。この試合のハイエスト、唯一の10点満点はトライアルでカリッサが出したもので、結局優勝したのはソフィアだったけど、話題を独占したのはカリッサだったと言ってもいいだろう。

もちろん彼女の得意とする大きいスナップやテールスライド、リバースなんかのテクニックは女子にとっては新しい動きだし、これからそれが主流となっていくのだけれど、それだけなら他にもやる選手はいるし、ひとつひとつのマニューバーの完成度は上の選手もいる。やはりそこはまだ15歳、体格もまだまだ華奢だし、サーフィンの軽さが見えるのも否めない。ただ、試合であのイチかバチかのマニューバーを決めるところが若さというか、チャレンジャーの強さなんだと思う。

2年連続トライアルを勝ち上がり、昨年はファイナル、今年はセミファイナルと、その出来はいうことなし。

彼女がワールドツアーを回れる年齢になるまであと数年あるが、本当に先が楽しみな選手だ。なにしろスタイルがいい。これはなかなか矯正できない部分なので、その分彼女は大きなアドバンテージを持っている。このまま、普通に育ってくれればいいと思うし、あの、上と当たってビビルのではなく、上に対して捨て身で向かっていく勢いのようなものを日本人選手にも期待したい。

明日は男子のラウンド3が行われる予定。さて、どんなドラマが見られるのだろうか。