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美しいカーヴィング
 

2008年、女子ワールドツアーの2戦目を制したのは、ワールドチャンピオンのステファニーギルモアだった。当然の結末というか、最初のラウンドからひとりだけサーフィンが違う印象だった。

昨シーズンワールドツアーデビューを飾り、ルーキーイヤーでのワールドタイトルというとてつもない記録を打ち立てたステファニー。昨年のベルズでも優勝していて、これで、ベルズでは負けなし、ということになる。

彼女のサーフィンの魅力は、なんと言ってもその美しいカーヴィングにある。サーフィンのスタイルも良さもさることながら、長い手足がそのきれいなカーヴィングに本当によくマッチしていると思う。それと、女子とは思えないようなスナップやフローター。これから先の女子のサーフィンが進む方向は間違いなく彼女のスタイルだと思う。特にこのベルズのような、スローセクションでのカーヴィングと、速いセクションでのチューブ、あるいはフローター、ショアブレイクの派手な一発が重視されるような波では、彼女のカーヴィング主体のサーフスタイルがよりいっそう映える。

以前は女子のサーフィンを見ていてワクワクしたりドキドキしたりということはまれだったが、今や女子だってけっこうギャラリーの目を釘付けにする。レベルの高いサーフィンというのは、もうそれだけで人を魅了するものなのだ。

男子のサーフィンの進化もさることながら、実は女子のほうがどんどん変わっているのかもしれない。そして、昔リサ・アンダーソンが出てきたときのような、確実にひとつの時代が変わるキーになるサーファーがステファニーだ。サーフィンやそのターンのひとつひとつの完成度を見ていれば、彼女の右に出るサーファーは今のところいない。あの癖のない、安定した美しいスタイルとレールワークは、何度見ても、いったいどうやって身につけたんだろう、と首を傾げてしまうほどだ。この先しばらくは、彼女のサーフィンスタイルが女子の目指すべきスタンダードになるだろうし、しばらくはステファニーの時代が続きそうだ。