本日はウインキーポップで朝9時半にラウンド4がスタート。しかし、予報どおり昼過ぎから風が吹き始め、波もサイズは上がったものの風の影響を受けて荒れ模様のため、ラウンド4の第6ヒートまでで終了した。ファイナルまでの残り9ヒートは明日に持ち越し。
ここヴィクトリア州は本当にこの季節には劇的な温度変化があって、40度越えから10度台、快晴から豪雨、雷雨に強風、大嵐と、とにかく何でもありえる、実にバラエティに富んだ気候に見舞われることで有名だ。半そでTシャツから厚手のコートまで、あらゆる洋服が活躍するこのシーズンは、日本では考えられないほどの変化に富んでいる。
気候によって波もめまぐるしく変わり、この試合は厚くフェイスの長いクセのあるベルズ、小さいながらも長い波のリンコン、あるいは速めでショルダーの張るウインキー、あるいはジョハナのビーチブレイクなど、ありとあらゆる種類の波でサーフすることが要求される。だから、ここで勝つにはどんな波でも乗りこなせるオールラウンダーでなければならない。現に今回だってラウンド1はベルズ特有の厚くて長いフェイスの8フィートオーバー、ラウンド3は2-4フィートの小さいベルズ、ラウンド4はまったく波質の違うウインキーと、選手泣かせ。でもだからこそ、ここで勝つということは本当に選手たちにとっては特別なことなのだ。
ベルズは南からやってきたうねりが回り込んで入ってくるとサイズアップするロケーション。そのうねりは入ってくる前に見える。地元のサーファーやカメラマンは、水平線を見て、もうすぐ波上がってくるよ、と教えてくれる。今までまっすぐだった水平線がガタガタになるのだ。そうなってしばらくすると、急にセットが入り始めるのだ。このガタガタの水平線って言うのは他ではあまり見ない。それは沖がクリーンでも、水平線だけがガタガタになるという、変な情景なのだ。
今日もウインキーポップで試合が始まったときにはまだまっすぐな水平線だったけど、しばらくしてホラ、波が上がってくるよ、と知り合いのカメラマンが教えてくれたので沖を見ると、水平線がいつのまにかガタガタになっていた。で、しばらくしてオバケセットが入りだした。これは予報にあったスウェルで、この後どんどんサイズアップして、明日には風のいい、6フィートレンジのベルズでファイナルデーを迎えられることになりそうだ。
選手たちはここのところのウインキーの波が良かったので、もしかしたらウインキーでって話になるのかもしれないが、潮があげるとほとんどビーチのなくなる、崖下の岩場のウインキーはギャラリーにとっては観戦しにくい場所。今日も崖の上からしか観戦することが出来ず、岩場に降りられるのはメディアやその他の限られた人たちだけだった。よって、運営サイドとしてはベルズで何とかファイナルを迎えたいところなんだろうな、と思う。選手にとってはどっちでもいいというよりは、自分の得意なほうで、と思っているに違いない。勝ち上がっている選手の中にもベルズの波に苦手意識を持っている人がいないわけじゃないから。そして、会場によって結果は違ってくるだろうな、とも思うから。