ようやく待っていたスウェルが入り、ラウンド3とラウンド4の4ヒートまでを消化した、南アフリカはJベイのビラボンプロ。うーん、確率的には考えにくいけど、見てる限りでは、またまたケリーかな、と。サーフィンも全然違うし、試合運びも冷静かつうまい。もうね、あのサーフィンであの試合運びされちゃ勝てないよ。ウイークポイントナシだもの。しかも今回は例の19歳のGFつれてきてるから、目の前で優勝したいだろから、モチベーション的な部分もバッチリだしな。
昼過ぎまではガンガンセットが入ってきたものの、最終ヒートがスタートする午後5時ごろにはセットの数ががっくり落ち、もうかなり低いスコアラインでの戦い。で、本日の最終ヒートがケリー対トム・ウイッタカー。ま、普通に波が入ってくればこの顔合わせでケリーが負けることはないわけだけど、ケリーが負けるとすれば波数が少ないというのが絶対条件。で、スタートからしばらくはそういう状況だった。トムがセット以外の波にまったく手を出さずにじっとアウトで待つ間、ケリーは小ぶりな波でとりあえず3点あたりのライディングをゲットしていく。で、ここで幻に近いセット。もちろんトムはそれに乗り、インサイドまでつないで6点台をマーク。あ、出たな、このパターン、と思った。だってこの時点での6点台はけっこう強烈なスコアラインだったから。これでセットがもう来なければケリーの負けパターンだ。しかし、このトムの後のセットにケリーが乗る。でもこのヒートのセットは2本目がベスト。ケリーの乗った波はやはり今ひとつだったのか、途中でちょっとつまったりして、それでもインサイドまでしつこく行こうと思えば行けた波だった。しかし行ったとしてもトムのライドと同じかそれ以下のポイント。で、ケリーは途中でプルアウト。普通に見てれば、え、やめないで最後まで乗ればいいのに、みたいな感じなんだけど、そのプルアウトでプライオリティを確保して、次のセットの2本目の波に乗って9.70を出しちゃうわけだ。
どの道あれをインサイドまで乗り継いだところで、トムの6点台よりは低いか、同じ。それなら、次のセットの2本目にかけよう、というか、勝つチャンスがあるとしたら、それを取らないと勝てない。その判断。もうね、ホント今年のケリーとはみんな当たりたくないと思う。このヒートのターニングポイントはあのプルアウトだもの。あのプルアウトがその後の9.70をつれて来るわけよ。で、バックアップに8.33を出して完勝。冷静。嫌になるほど冷静。
サーフィンもうまければ、タクティクスも誰よりも上。そりゃね、今年トップ45の誰もケリーに勝てないのもわかる。ケリーに勝つには波を味方にしないとまるで無理な状況だから。ただ、波の神様は気まぐれなので、この先何が起こるかわからないけれど、順当に行けば、という形容詞をつけるなら、どの試合も優勝候補筆頭。現時点でのサーフィンの完成型がケリーのサーフィン、コンペティションのタクティクスの完成型がケリーのタクティクス。現物をその目で、現場で見れば、違いはわかります。