大御所ケリーの出番のなかった本日はデーン・レイノルズ、ジョーディ、パーコ、テイラーあたりが派手に飛ばしてた。エアー、テールスライドの連発。まるでDVDの世界がヒートで繰り広げられた。ジャッジクライテリアが変わるまではこんなリスキーなサーフィンがコンテストで見られることはなかったわけで、本当にコンテストでのサーフィンがすっかり変わった感がある。昔はスーパーセッションがギャラリーお楽しみの目玉のひとつだったけど、今はそういうサーフィンがヒートで見られるからね。ツアー改革大成功。
この試合で10点満点はまだ出ていないけど、限りなく10点に近い9.97を本日デーン・レイノルズが出した。その次のヒートではパーコちゃんがエアー2発ガンギメして9.93。この0.04の差は、ジャッジ5人のうち3人が10点、残るふたりが9.90、9.70対9.80、9.60という超微妙な差。ま、その差は何かと問われれば、技数かなぁ、ぐらいな感じというか、ジャッジも別の人がやっているのでその人の好みの差みたいなところ。
ただ、どっちにしてもDVDの世界だったことに間違いはない。すべてメイクなので、ビデオの人はいいフーテージ撮れたんじゃないかな。一瞬芸でいい写真と違って、きちんとメイクしてもらって初めて使えるビデオだから。
パーコちゃんは勝たないほうがなんかおかしいなぁ、という感じのバリバリトップグループなので、当然といえば当然なんだけど、デーンはスイッチが入ってこの人のよさが出てくると強い。というか、なかなかこのモードに入らないので、トップグループに入ってこないわけだけど、入る実力は持っていると言えようか。
このモードに入ったデーンはWCTの中でもトップオブトップを張れる実力がある。ただ、そのモードに入るコンスタントさが足りない。上位陣はいつだって試合になればきっちりスイッチを入れてくるから。そこが経験の差なのかな。同じルーキーでもジョーディ・スミスはデーンよりさらにモードに入りにくいというか、入っても1本で、2本揃わない。25分あるいは30分でのペース配分が課題。ま、デーンにしてもジョーディにしても、新人が必ずぶつかる壁というか、いつでも試合で100%の実力を出す、ということが出来ないでいる感じかな。でもルーキーイヤーにしたら上出来だ。
このあたりのキッズには大人気のデーン。柵の外からキッズならぬ大人のファンが、デーン、ちょっとキミのボード見せてくれないかなぁ? と声をかけると、わざわざ取りに行って見せてあげてたりして、人がいいって言うか、ホント、いい子。コンペティターの中には人に見せるどころか、ボードに指一本触らせないって人もいるんだけどね。
ま、この先ケリーを筆頭としたおじ様グループがどうにもならなくなったら、アメリカとしてはこの人なんだろうな。ルックスは今のところちょっとお鼻が上向いてるし、無精ひげちゃんだけど、磨けば何とかなるんだろうし……