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WCT News
ASP World Tour 2010
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01 Quiksilver Pro Gold Coast
元ツアージャッジのワールドツアー選手
 

今シーズンのルーキーの中に、オーストラリアのドリュー・コートニーという選手がいる。数年前から私はこの選手の名前を知っていた。だってこの人、若かりし頃ツアージャッジだったらしいから。

元ASPジャパンのヘッドジャッジ、小川昌男さんが、タハラの6スターのときに話してくれたんだったと思う。そのときドリューはWQSの選手としてタハラの6スターに出ていたのだけど、あいつさぁ、昔ツアージャッジだったんだよ、良くサーフィンもしてたけど、みたいな話だった。

元選手でジャッジになる、というのはけっこうありそうなルートだけど、その逆、ジャッジが転じて選手ってのは、なかなかないんじゃないかな。

でもこのふたつの違う方角からのプロフェッショナルなサーフィンを極めるって、すごいなぁ、と思う。ジャッジとしてはサーフィンのジャッジの頂点、インターナショナルツアージャッジまで務め、サーファーとしてはプロの頂点、WCTにクオリファイ。これって、過去そうないんじゃないのかなぁ……どう? オガマママ??

その話を知っているから、私はドリュー・コートニーというルーキー選手を他の選手とはちょっと違う目で見てしまう。ジャッジの目を正確に理解し、知っている選手って、どんな戦い方をするんだろう、という目だ。

そんな目でラウンドワンのドリューを見ていたわけだけれど、目立たないながら、印象に残る瞬間を持っている選手だな、という感じがした。目立たない選手というのは同時に印象に残る瞬間もなく、しばらく時間がたって考えると、どうしてもどんなサーフィンだったかが思い出せないのだ。

サーフィンというのはいうまでもなく演技競技で、ジャッジという人間たちの個人的な目でその出来を判断され、ポイントがつけられる。もちろんその目はできるだけ同じように統一して、公平に、というふうに努力が続けられているが、最終的には個々の判断ということになる。だからこそ、複数のジャッジだし、突出した上下のポイントはカウントされない。今はビデオも取り入れられて、より機械的にというか、より正確にジャッジされるようにはなっているけど、個人の印象という部分はどうしたって削除できない。ということは、人間がジャッジをする演技競技には、必ずジャッジにアピールするのがうまい選手に有利に働くポイントの幅があるということだ。

ジャッジに自分のサーフィンを印象付ける方法、ヒート中に自分をアピールする方法、ドリューならそれが正確にわかるはずだ。だからこそ、私はドリューのラウンドワンオヒートでのひとつのターンを、今でも克明に頭に思い浮かべることができるのかもしれない。

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